クールに勇ましく燃え上がる日本版ボレロ!早坂文雄の序曲ニ調

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ようこそ、ようこそ、ようこそ!クラシック好きの中村卓矢です。

ラヴェルのボレロは知っていますか?フィギュアスケートや映画やアニメ(デジモン)とかのBGMでよくつかわれている曲ですよね。
そう、あの単一リズムでどんどん音が増えて盛り上がっていくあの曲です。

今回は、そんなボレロ的な日本のクラシック音楽である早坂文雄「序曲ニ調」についてお話を分かち合いたいと思います。

「七人の侍」の作曲者早坂文雄がつくった日本版ボレロ「序曲ニ調」

早坂文雄は日本人の作曲家だ。黒澤明の「七人の侍」「羅生門」などの曲をつくり、日本の映画音楽においてはなくてはならない存在だった。
映画音楽だけでなく純音楽においても(むしろこっちがメイン)革新的な曲をつくり、次世代の大物作曲家である武満徹や佐藤勝などにも大きな影響を与えていった。

そんな彼がつくった日本ボレロ「序曲ニ調」とはどんなものなのか?
作曲者である早坂文雄曰く
「ボレロ的形式の試み。一貫したリズムとテーマの組み合わせ。そして、日本的音階を使わずに、日本を表現する」というアイデアのもとつくられている。
まとめ_クールで優雅に行進する
同じリズム、そして「ソ~ミファソ~シー、ドシドソ~」という主題を展開し音が増幅しながら進んでいく。まさにボレロ的形式。
行進曲調で最終的には結構盛り上がる曲なのだが、どこか日本的で冷静なメロディーが組み込まれているので、よくある行進曲のようにバカに明るい感じではない。

まとめ クールに優雅なプロの行進曲

むしろ冷静・・・というよりは優雅に勇ましく盛り上がる曲なのだ!ボレロ好きにはたまらない!!実にかっこよくて痛快である!!!大好き!
まるで、格式の高い紳士的な軍隊の如く。ミスが許されない緊迫した状況のなかで、ミッションをあざやかな手口で遂行していく。

独断と偏見に基づく劇場型感想

※本名徹次指揮、日本フィルハーモニー交響楽団演奏(CD七人の侍~早坂文雄の偈芸術)に沿ってのレビューです。

0:00
作戦を遂行する為に遠くから招集された強者共が静かにやってくる。
資料を広げ作戦を頭に叩き込み、装備を整え、時計を合わせる。狙うはターゲットの本拠地を最小限の被害で制圧すること。

03:19頃
そしてついに作戦が決行される。
静かに、そしてしなやかに・・・。ミスはけっして許されない。そんな緊張感でも、静かに、そしてしなやかに・・・。中敵の心臓部に気づかれないように見張りや兵力を拘束し、セキュリティを騙しながら、本拠地の心臓部へ進んでいく。
無益な殺生も破壊もなし制圧していく強者共その様は、まさに優雅である。

05:50頃、
だが敵もバカじゃない。異変に気づき始め、警備が強化されてしまう。
06:16頃、
強者共が一部合流。心臓部に向けて本格的なアタックを開始する。

07:39頃、
「第3セクションコントロール不能!」「警備班との通信が途絶えました!」「ええい!何をしておる!」と各部のコントロールを失い敵の心臓部は大混乱。

08:00頃、
心臓部に到達。最後の攻防の火蓋が切って落とされ、物語はついに最高潮の盛り上がりを迎える。

09:53頃、
ターゲットの本拠地を完全制圧!「ミッションコンプリート」とボスに報告。そして勝利を祝うかのごとく音楽は高らかにフィナーレを迎える。

この序曲ニ調を聴いているとそんな映像が目に浮かぶ。

 

もしもBGM使うならば

BGMなどとして使うならば、どんな用途が考えられだろうか?
プロフェッショナルなチームがあくまでクールに任務を遂行していくシチュエーションとかにあいそうである。
「オーシャンズ」や「ダイ・ハード3」の銀行襲撃シーンみたいな感じに。

日常で使うならばどんな場面が考えられるか?

朝の出勤や特別な仕事の前に聞いて心を奮いたたせるように使ってみたりするのがベターです。
世界に変えようとするスタートアップやすばらしき作品をつくろうとする実行委員会など
何かチームで仕事を成し遂げようとしているときに使うのもよさそうです。

これが気に入ったら、この曲もお奨め

ラヴェルの「ボレロ」がゆるりゆらりと情熱的に、
親友でありライバルでもある伊福部昭の曲がバイタリティ溢れ、元気よく盛り上がっていくとするならば、
この曲は早坂文雄は格式が高く、シリアスに理性的に盛り上がっていくといえるだろう。

それともうひとつ早坂文雄には、日本的ボレロとも言える作品である映画羅生門の「真砂の証言の場面のボレロ」というものがあるのでこっちも聞いてみてください。

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「世界を痛快一変する」こと信条に企てを実行するKAIDENDOの創始者。 強みは、人と組織の持つ世界観を芸術化できること。 その強みを活かし、人や組織の持つ理念を芸術可視化するサービス「RINE」運営。 現在は、ライフログサービスYATAABA開発中。

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