再分配の再発明 時限型通貨とベーシックインカムを組み合わせる

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再分配の再発明 時限型通貨とベーシックインカムを組み合わせる

ようこそ、ようこそ、ようこそ!
KAIDENDOの中村卓矢です。

前回は増殖資本主義に替わる新システム「定常経済」とそこに至るにはどうすればいいか、
ざっくりとお話しをしました。

今回は再分配の王道、ベーシックインカムについて詳しくお話をしたいと思います。

まとめ

結論から言おう。
期限がくると使えなくなる時限式電子通貨とベーシックインカムを組み合わせることで、
一定のお金が長く留まることなく常に循環し続けるようにする。
これで増殖成長しなくても充分に生活できる状態をつくることできる。

さらに!
安心して失敗ができる社会になり、貧困がなくなり、経済は一定の活発さを維持できるようになり、
豊かに持続的に暮らせる。
無駄で不本意な労働から解放され、好きな仕事や活動ができるなど
デメリットを凌駕するさまざまなメリットを享受することができるようになるだろう。

時限型通貨とベーシックインカムの組み合わせる

定常経済図メグテラ
時限型通貨とベーシックインカムを組み合わせたシステムのルールざっくり説明しよう。

まず「時限型貨幣で何ぞ?」「ベーシック・インカムって何?」と思うので、用語を説明すると
時限型貨幣は、「時間がくれば使えなくなり、発行元に戻され分配される」お金だ。
そしてベーシック・インカムは、最低限の生活を保障するために無条件に支給されるお金のことである。
額はいろんな説があるが、月8万円もしくは10万円相当の支給を想定するとしよう。

「それって共産主義や社会主義みたいなもの?」
と思うかもしれないがそれは違う。
ベーシックインカム自体は、
年金や生活保護や手当といった資本主義社会にもよくある再分配手段の一つに過ぎない。

資本主義のベースはそのままだ。つまり、自由に働き成果に値する対価を得ることができる。
変更点は貨幣は無利子かマイナス金利か時限式となり、
時間内(期限内)に使いきらないと、残ったお金は減ったりなくなってしまう。
また、貯金や株・債券・デリバティブといった金融商品などで実質的な持ち越しをすることはできない。
使いきれなかったお金はベーシックインカムの財源となり、
管理元(中央管理システムやブロックチェーンという分散管理システムなど)に戻され、
利用者(国民・市民など)全てに無条件再分配され、最低限の生活と
経済循環が保証されるようになる。

するとどうなるか?
使う人達は
なくなる前に使いきらないとモッタイない
「最後の砦(ベーシック・インカム)があるから安心して使いきれる」と考えるだろう。

財布のひもは以前よりユルユルになり、積極的にお金を使うようになる。
なにしろ使わないと損という時限爆弾が破裂してしまう。
爆弾を手渡されたアニメキャラみたく、お金の高速パスを繰り出していくだろう。
すると、経済の循環力はどんどん増していく。経済はお金が流れてこそ健全に働く。
例えば、1万円をずっとタンス預金しても何の価値もない。
せいぜい「イザというときの為に」という安心感を得られるくらいだ。
でも、1万円札を使い、しかもそれがバスケ試合の高速パスの如くすぐ使い回され1日で100回使われるとどうなるか?
全体的な目線で見ると1万円は、1日で100万円の価値になるのだ。

つまり経済の循環力が増せば、購買力は維持される。商売は繁盛しやすくなる。
給料もよくなるかもしれない。投資も活発になる。
新たな素晴らしいサービスや商品も生まれやすくなる。
お金が行き渡りにくかったところにも、ドバーッと行き渡るようになるだろう。

資本主義のベース(自由に働き、成果に値する報酬を得るシステム)はそのままなので、
競争の結果、富の一時的な一極集中は発生するだろう。
それは別にいい。問題はお金の一極集中が長期化してしまうことだ。
しかし時限式なので、たくさんの富を保有する者が富を使いきらないのであれば、
その一曲集中された富はやがて再分配されるし、
使いきるのであれば、それはそれで世の中にお金が循環することになるので、
富の保有者も含めて全体の利益になるだろう。

果てしない競争強制や経済恐慌や貧困という環境は少なくなり
(ベーシック・インカムでそういった環境から脱出しやすくなるので)、
その環境によって追い詰められる人も少なくなるので、
犯罪やテロや戦争も予防することもできよう。
時限式減価

持ってるお金が期限付きにしか使えないとなると、考え方も行動もかわってくる。
今までは、
「お金はなんでも交換できる。さらに、いつまでも残るし価値が減ることはない。
おまけに利子とかで勝手に増える。まるで夢のような特権だ。」
「とにかく競争に打ち勝ち、たくさんのお金を集めよう。」
「そしてなるべく使わないで、とにかくたくさんお金を増やして貯金しておけば万事解決」
と思っていた。

しかし、よくよく考えるとお金は使わなければ意味がない
でも現状では、「使うことよりも貯める」という手段と目的が逆転しまっている。
お金が一曲集中し過ぎたり、貯めて使わない状態が長く続くとどうなるか?
経済は停滞し給料が減り、人はますますお金を使わなくなる。
お金使わないから商売は繁盛しなくなり給料は減り、財布の紐はさらに固くなる。
こんな風に負のスパイラルに陥る。
乾ききったスポンジの様にお金という水を吸いつくして貯金し、スズメの涙程しか使わないその果てには、
経済が極限まで停滞してしまうだろう。
価値あるサービスや商品が提供できなくなったり、
新たな素晴らしいサービスや商品を生まれなくなってしまう。
さらには、仕事が減り、失業者が増加。追い詰められた貧困層が増えてしまう。
すると、犯罪やテロや戦争という極端な方法をとってしまう人が増えて、世の中が不安定に
なってしまうだろう。
乾ききったお金の流れ

乾いたスポンジが水を吸う様にたくさん貯金しても得られるのは、
一個人の安心感と支配の為の特権ぐらいだ。しかもこれらには上限(ゴール)はない。
いくらためても、不安から逃れられることはできない。もっとほしがる。
いくらためても、支配の為の特権に満足することはできない。もっとほしがる。
そんなことの為にお金を留めておくことは、
全体からすればかなり不利益なことだ。
メリットよりもデメリットの方が大きい。

でも、時限型貨幣とベーシックインカムによって
新しい考え方と行動をするようになるかもしれない。
「お金は使って流すもの。お金を流せば、豊かさは維持できたり、増えたりして再びかえってくる」
昔はお金を増やし貯めれば万事解決という一種の思考停止状態だった。でもそれは、
実は自分達の首を絞めていたのだ。今はお金を賢くいい使い方をした方がいい」
「逆に考えるんだ・・・あげちゃってもいいさ精神が、かえって得となるのだ」
「お金が貯められないのならば、別の方法で価値を受けられるようにしておいた方が得だ。
長期的に価値を与えてくれるものから優先的に使って(投資って)いこう」
「最後の砦(ベーシック・インカム)があるから、安心して好きなことや夢中なことに挑戦できる」
厳しい状況にさらされていた人なら「ここから抜けて、別の生活を模索します」など。
こんな風に考え行動するようになるだろう。

どうだろう・・・ちょっとわくわくしてこないだろうか?

さいごに

成長を必要としない経済とはいかがなものか、
少しはイメージをして頂けただろうか?
日本みたいにナチュラルな増殖成長ができない程モノが溢れた先進国ならば、
導入する価値は大いにある。

時限式もしくは減価式ベーシックインカムは、
獲物の急所を射抜く一撃必殺の弓矢の様に・・・
複数の問題を一気に解決してくれる可能性を秘めているのかもしれない。

次回は、別の角度からベーシックインカムの必要性とメリット
お話したいと思います。

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「世界を痛快一変する」こと信条に企てを実行するKAIDENDOの創始者。 強みは、人と組織の持つ世界観を芸術化できること。 その強みを活かし、人や組織の持つ理念を芸術可視化するサービス「RINE」運営。 現在は、ライフログサービスYATAABA開発中。

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