ドタバタ青春狂騒 芥川也寸志の「交響管弦楽のための音楽」

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ようこそ、ようこそ、ようこそ!
クラシック&ゲーム音楽好きの中村卓矢です。

皆さん、明るくコミカルで愉快・痛快な曲はお好きですか?
吹奏楽部が文化祭で演奏しそうなあの明るい感じ。
例えるならば、
ハチャトゥリアンの「剣の舞」
カバレフスキーの「道化師」。
サマーウォーズのOPの序曲。
プロコフィエフの楽曲・・・。

どとか都会的で洒落ているけど、青春の様な荒々しい力強さにあふれた曲のことです。

今回は、そんな芥川也寸志の「交響管弦楽のための音楽」というクラシック音楽のお話を分かち合いたいと思います。

超行動派作曲家 芥川也寸志

作曲者はどんな人?

芥川也寸志は、作曲だけでなく、
あるときはみんなにわかりやすく音楽を伝える為にテレビの司会を務めたり、
あるときは音楽家の権利を守る為にジャスラックの理事長を務めたり、
などなど
音楽の向上に関するあらゆる活動を行った超行動派の文化人だった。

ちなみに、芥川という珍しい名前からも察せる通り、父親は文豪の人・芥川龍之介である。

幼い頃、父の遺品のレコードで音楽に目覚め、学生時代には大作曲家・伊福部昭と運命的な出会いを果たし、その後はロシア(当時はソ連)の音楽に傾倒、
さらには、当時国交のなかったロシアに不法入国し、憧れのショスタコーヴィチやハチャトゥリアンに会いにいくという並々ならぬエピソードもある。

音楽はみんなのもの」という言葉を残し、
ただ仕事として演奏するのではない、音楽を愛し没頭するアマチュアの姿こそ音楽の本道であると信じていた。

どんな背景でつくられたのか?

時は1950年、NHKの放送25周年記念管弦楽の応募作として「交響管弦楽のための音楽」は作曲された。
そして見事に賞を獲得し、芥川の出世作となった。
さらには戦後初の外国から来た楽団「シンフォニー・オブ・ジ・エア」が
アメリカで数百回演奏された。

 

まとめ ドタバタ熱狂するコミカルな青春曲

天真爛漫な明るさをもった青春という感じがする曲だ!
既存の作品に例えるならば、ロシアの明快な音楽みたいだ。
特に第2楽章の底抜けにどこまでも明るく楽しいドタバタ狂騒が実に面白い!!

第1楽章
ちょっととぼけた寝起きのような曲だ。「チャチャチャチャ」と小さくリズムが刻まれ、中間部でちょいシリアス(日本的な哀愁)にまどろむ。

第2楽章
景気のよい一発のシンバルからスタート!スピードフルスロットル!アドレナリンも全開に!強烈なリズム・そして躍動感のあるドタバタコメディの様な楽しい曲となっている!くぅ~!

曲も10分未満なので、退屈せずに軽く聞けるものありがたい。

 

独断と偏見に基づく劇場型感想(交響管弦楽のための音楽)

※芥川也寸志(作曲者本人による)指揮・新交響楽団1986年演奏に沿ってのレビューです。
※時間は上記の演奏の動画(全楽章を合計した)に沿っています。

第1楽章

0:00
「チッチッチッチッチ」静かな朝。部屋の中では規則正しく刻まれる時計の音だけが聞こえている。
とある家。
吹奏楽部に所属するおっちょこちょいの少女の家。
家族は起きて、休日特有のゆったりとした感じの朝ごはんを
を送っている。
そんな中、主人公の部屋。
朝日が差し込んで大夫時間がたっている。下から家族の呼ぶ声がするが、
ベットから出る気配なし。
ひどく寝ぼけているようだ。
「~~~~~~~~゜」
目を覚ますも、大きくあくびをしながら、
「うぅ~~~ん、あと5分だけ・・・」
休日の特有の特権!2度寝を発動!
オヤスミィ・・・ZZZZ

01:45
・・・ZZZZ・・・
・・・ZZZ・・・
まどろむ。
ああ~これぞ至福の時。休日の2度寝は最高なんじゃぁ~~。
・・・・ZZZZ。
いや、まてよ・・・何か忘れているような・・・
何か、大事な用事があった様な・・・
・・・なんだっけ?
・・・・・・・

03:13
「チッチッチッチッチ」
寝ぼけ、とぼけ、ぼやけた視界の前にあるのは時計と赤く丸つけられた今日の日付のカレンダー。
「・・・ん~~~~?」
けだるく手を伸ばしたその時・・・。

第2楽章


※上記の演奏(芥川也寸志指揮)ではありませんが参考までに。この動画の演奏は、東京都交響楽団/沼尻竜典(指揮者)。
04:17
「バシィーーーーン」
ベットから落ちた。痛いぞ。でも目が覚めた。
!?
カレンダーには「レギュラー試験」の文字。その試験の開始時刻はあと僅か。
「ああああああ”あ”あ”あ”あ”、今日は休みじゃなぁああいィィィィィ!!!!
遅刻だ、遅刻だぁぁぁぁぁぁ」
遅刻は許されないっ・・・・!ましてや寝坊による遅刻は絶対にっ!!!

04:41
あわてふためきながら、時にはズッコケ、時には床を滑りながら、
家中をかけずり回り、支度をしている。
「髪型っ」「制服!」「スコア!!」「楽器!!!」
「飯は食っている暇なんかねぇ!バナナ一本で満足するしかねぇ!」

05:48
家を飛び出し、次なる舞台は街だ!
「シュタタタタタタタ」
いつもよりまいて、街中をダッシュしていく。
しかし、急いでいる時に限ってハプニングは起こるものだ・・・。

07:28
渋滞。工事による通行止め。
「noooooooooooo!ナンデ!今日に限ってナンデェ!」

こうなれば、常識を超えるしかない。最終手段っ!近道を使うしかない。
塀の上・・・、木の上・・・、ビルの上・・・
猫しか通らなそうなところを、フリーランニングの様に駆け抜けていくっ!!!

07:57
試験会場に集まる部員たち。鬼顧問がやってくるまであと少し。

08:25
火事場の馬鹿力とはよくいったものだ。
フリーランニング部や陸上部顔負けのスピードで死に物狂いでアクロバットに走っていく主人公。

校門を超えた。ゴールまであと少し。
人ごみを縫うようにかき分け、

そして試験会場である学校の音楽室に
滑り込み込むのだった。
「ゼェ、ゼェ、本日は・・・よろしくお願い・・・ゼェ・・します」

この曲を聞いているとそんな世界が瞼に浮かぶ。

 

もしBGMとして使うならば

この曲は実に明快・痛快な曲だ。
熱狂を煽る迫力と緊張感があるので、
ダッシュするときや競争、リミットに間に合うように奔走する時にピッタリだ!

ドタバタなコメディやぶっとんだギャグ回(アニメ、キルラキルの第4話の様な)、
追いかけっこするとき、
焦っているとき、
運動会、
約束の時間が近づいているけど、遅れまいと奔走するとき
景気づけをするとき、
とかのBGMとして合いそうだ。

この曲が気に入ったらお奨め

演奏版は、本人が指揮をしている芥川也寸志指揮・新交響楽団1986年演奏がお奨めです!

またこの曲を気に入った方なら、ドタバタ明朗な曲という意味で、
以下の楽曲の気に入ると思います。

同じく芥川也寸志の作品からなら、
「交響三章(トリニタ・シンフォニカ)」
「弦楽のための三楽章(トリプティーク)」

原博の「交響曲第4楽章」(※個人的にイチオシ!)
映画サマーウォーズのOP序曲「Overture of the summer wars」
チャイコフスキーの「交響曲第4番第4楽章」
ハチャトゥリアンの「剣の舞」
カバレフスキーの「道化師」
ショスタコーヴィチの楽曲
プロコフィエフの楽曲
安部幸明の「交響曲第1番第3楽章」

などがお奨めです。

存分に、底抜けに明るい曲をご堪能あれっ!!!!

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「世界を痛快一変する」こと信条に企てを実行するKAIDENDOの創始者。 強みは、人と組織の持つ世界観を芸術化できること。 その強みを活かし、人や組織の持つ理念を芸術可視化するサービス「RINE」運営。 現在は、ライフログサービスYATAABA開発中。

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