光と闇が対決するカッコイイ曲 吉松隆の交響曲第3番

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ようこそ、ようこそ、ようこそ!クラシック&ゲーム音楽好きの
中村卓矢と申します。
ダークファンタジーのような曲はお好きですか?
†光と影†」「希望と怨念」「慈悲と暴力」が対決するかのような、
運命の宿敵(ボス)と戦闘するかのような、
壮大な物語が紡がれる大河ドラマのような、

エネルギー&テンション全開、交錯し疾走する
エンターテイメント性溢れる曲のことです!

今回はダークファンタジーやゲーム好きにも自信を持ってお奨めするクラシック音楽、
吉松隆の交響曲第3番のお話しを分かち合いたいと思います。

メロディとロマンが必要だ! 吉松隆

作曲家はどんな人?

吉松隆(1953~)は交響曲を6曲、協奏曲を10曲以上書くなど、本格的なクラシック音楽の作曲家だ。
テレビ関連では、NHK「平清盛」、あぶない刑事、鉄腕アトムの音楽担当。

慶応工学部で博士を目指していたが、一転。音楽に傾倒し独学で勉強。

芸術音楽業界では、普通の聞き手には理解しがたい非音楽的でカオスな現代音楽が全盛の中、
「音楽には、調性(メロディ)とロマンが必要だぜ!!!」と
「新(世紀末)抒情主義」&「現代音楽撲滅運動」を提唱し、
美しい曲を書いていく。
ちなみに、鳥が好き。尊敬する作曲家はシベリウス。普通は師匠が弟子を波紋するのだが、吉松は逆で師匠を破門した経験がある。

http://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/

作曲のエピソード

さてそんな彼がつくった交響曲第3番はどんな背景でつくられたのだろうか?

作曲者が最も書きたかった音楽だといわれている。
だが、曲が長すぎたので日本では委嘱してくれるところがなく構想止まりが続いていたが、イギリスのレーベルが「録音するぜ!」といってくれて、作曲することができた。

作曲者曰く
作曲家の音楽に対する信念の集合体、
混在したものを交響曲というフォーマットにぶつけた、
ベートーヴェンやチャイコフスキーやシベリウスを聞いてワクワクした少年の頃の音楽への情熱を歯止めなしに全開にした音楽」と語っている。

録音時のエピソードとして、年末最後の録音が終わり「よっしゃー休みじゃぁぁ」と思ったら、
「全然OKじゃないよっ!!!もっと壊れた感じにシロってば!」と作曲家からダメ出しをくらい
「わぁーたよっ!もう一回やりゃいいだろ(怒)」と怒りながら演奏された。
作曲家・吉松は、その演奏を気に入り、CDとして販売されることになった。
そうしてできたのが、攻撃的な性格を持つ交響曲第3番なのである。

 

まとめ 光と影の対決するカッコイイ曲

背叛するものがエネルギー全開で全力疾走する、素直にカッコイイを追求した曲だ!!!
特にかっこいいのが、ダークな感じのする第1楽章と、光の祝祭第4楽章だ!

第1楽章は、光と闇といった背反するものが、対決し交錯し疾走する曲になっている。素直に燃える!カッコイイィィィィィィっ!!!
第2楽章は、ジャズやロック、どこかの民俗舞踏の様な曲が散りばめられて登場する軽音楽章。
第3楽章は、重々しい、ショスタコーヴィチの様な曲。だが、最後の覚醒の兆しを見せ始める。
第4楽章は、勝利した光のテーマ。キレまくりの超ハイテンション。まるで祝祭のようだ。

作曲家がいったように、大好きな音楽を初めてきいたかのような、情熱に満ち溢れ、ワクワクを思い出す曲になっているぅぅぅぅぅ!!!

ッんんん昂るっ・・・実に昂るぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

クラシック好きだけでなく、ゲームBGMや映画BGMといったサントラ好きの方でも存分に楽しめる一品といえるだろう!!!

独断と偏見に基づく劇場型感想

※藤岡幸夫指揮、BBCフィルハーモニック演奏(CD吉松隆作品集3)に沿っての感想です。
※時間表示は、全楽章を合計した以下の動画内での時間に沿っています。また、カッコないの時間は、CDにおける各楽章に沿っています。

第1楽章

光と闇の勢力がぶつかるとある世界。

暗雲たちこめるような灰色の嵐雲、荒涼とした風につつまれた摩天楼が立ち並ぶ大都市。

その摩天楼の中のひとつで、
光と闇の戦いが始まろうとしていた。
「ゴロゴロゴロ・・・」
「ヒュォォォォォォォォォォォォォ」
人っ子一人もおらず。静かな摩天楼中には、外の
嵐の音が不気味に響いていた。
主人公が階段をひとつ、またひとつ登り、摩天楼の頂上にいたのは・・・
主人公が追い続けた一連の災害の首謀者。今度はこの街で
多くの命を奪う災厄を引き起こそうとしている魔女がいる。
魔女は不敵に笑う。手を空に掲げ緊張が高まったその瞬間
02:02頃(01:59頃)

・・・っ!!!!
能力を繰り出し、
光と闇の対決の火蓋が切って落とされた!
「→→→→→ッ」
「←←←←←ッ」
「→→→●←←←←←←」

背叛する光と影の力が、
かけめぐり、
時には糸の様にからみあい、
ほとばしるっ!

雷のようなまばゆい閃光っっ・・・・!
主人公と魔女は互いに力を繰り出していく。
能力と能力が交錯し激しくぶつかり合うッ!!!
03:36頃
摩天楼は崩壊し、魔女と主人公は落ちながら戦っているっ・・・・!!!
場所を替え、街の中を縫うように疾走しながら。
持っている全ての力を魔女にぶつける。
だが・・・・。

05:30頃
とある工事現場。
魔女の力は圧倒的で強大だった。攻撃は全然効かず、
主人公は痛手を負ってしまった。
「このままではマズイ」

空を鳥達が飛び立つ。
爆炎にまぎれ、姿を隠し、天を仰ぐ。刹那の安息。
だが・・・

06:32
カツーン・・・カツーン・・・と
姿は見えない。だが足音を響かせながら、
闇が・・・
絶望が・・・
怨念が・・・
確実に忍び寄ってくる。

鳥の声を頼りに、痛みに顔を歪ませながら、走る。

08:51
魔女が再び姿を現す。
先ほどの対決がまるで遊びだったかのように、桁外れで凶暴な力を放ってい
るっ・・・・!!!!
雷が轟き、爆風がほとばしり、全てを吸い込んでゆく。
「ビュギュゥゥォオオオオオオオオオオオオッッ・・・」
暴走し荒れ狂う嵐の様な力によって、都市は巻き込まれ破壊し尽くされ、瓦礫と建物は宙に浮き、地は割れる。

果ては、瓦礫と化した建物を操り街を異形な形へと変形されてしまった。

魔女は、瓦礫と摩天楼をまるで武器のように動かし、
主人公に向かって投げつけてくる。

11:34頃
絶対的に絶望的な状況っ・・・。
襲いかかる無慈悲で凶暴な攻撃っ・・・・!
主人公は圧倒的な魔女の力を前に、ただただ、
打ちのめされるしかなかった。

「フハハハハハハハァーッッ、もう私を阻むのは誰のおらぬっ!!!」
魔女の高笑いがこだまし、闇が世界を支配するなか、主人公は倒れる・・・・。

第2楽章

14:38
間奏曲。遠くの色んな世界が万華鏡の様に入り乱れる。

第3楽章

21:48頃
絶望と闇に支配された世界。倒れた主人公の夢の中。
やれることはすべてやった。
もてるものは、全て打ち尽くした。
だが、それでも勝てなかった。
このまま死に消えるのも仕方がない・・・。
走馬灯が流れ、あの世へ逝こうとしている。
そんな諦めの境地の中・・・・。
30:05頃
「・・・」
「・・・な」
「・・ぬな・・・」

聞こえる・・・・何かが聞こえてくる。

仲間からの呼びかけの声。
「死ぬな!」
「戻ってこい!」

「!?」
ハッと我にかえる主人公。
「まだだ。まだ・・・やれるっ!」
復活の兆し。

第4楽章

34:00頃
カッッッッッッ!!!!!!
嵐の雲の一点が切り裂かれ、太陽の光が瓦礫の上の主人公に射されている。

「ナニィ・・・?」魔女は驚き、さっき倒したハズの主人公を見た。

すると、なんということかっ・・・・!
死の淵から、仲間と力を借りて、復活を遂げた主人公。
いままで欠けていた何かを埋めるかのように、
主人公の力が覚醒し、まるで太陽が核融合して無限のエネルギーのつくりだすかのように、力が増幅されているっ!!!!

「何度挑もうが同じこと・・・」
「それはどうかな?」
34:38頃
再び、光と闇の対決が始まった!
「→→→→→ッ」
「←←←←←ッ」
「→→→→→→→●←←」
先の対決とは流れが違う。
光が、闇を凌駕しているっ!?
今まで魔女には効いていなかった攻撃が魔女が纏う嵐のようなオーラを壊し、突き刺さる。
「なっ・・・・・!?」
効いている。ああ、間違いなく効いているっっ!!!

38:19頃
魔女の闇にも負けぬ、圧倒的な光の力を纏った主人公。
堂々と正面を見据えた顔。

41:54頃

「うぉぉぉぉぉぉぉ、これで終わりだぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

魔女が消えていく。魔女の力が呪いが消えていく。
この世界を覆っていた闇がっ・・・絶望がっ・・・
音を立てて崩れていく。

大破壊をしていた嵐雲はさけ、太陽の光が街を照らし始めていく。

「ドドドドドドドド・・・・・・・・」

魔女が武器として使っていた瓦礫の
塊は力を失い地に落ちる。

ワァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!
闘いは終わった・・・・。
そう・・・。
世界は・・・・世界は救われた。
闇は去り、光が勝利したのだ!!!!
青空を下で壮大なる太陽の祝祭の如く、
抑圧されていた希望が全方向に溢れ出し、猛烈に歓喜する人々。

物語は感動の大団円フィナーレを迎えるのだった。

この曲を効いていると、そんな世界が瞼に浮かぶ。

 

BGMとして使うならば

もし、BGMとして使うならば、闇と光の闘いを描いたダークファンタジーに打ってつけだ。

既にある作品に例えるならば、ゲーム「キングダムハーツ」や
「魔法少女まどか☆マギカ」の様な感じだ。
大河ドラマにも使えるかもしれない。

悪や恐怖の圧政に立ち向かうとき、
革命をするとき、
相反する2大勢力がぶつかり合うとき、
強敵や宿敵と相見え対決するとき、
悩みを吹き飛ばしたいとき、
曇り、風の強い日を歩くとき、
ヒーローの気持ちを味わいたいとき、
青空の下を駆け抜けるとき、
使ってみるといいだろう。

お奨め

演奏は唯一の録音盤である藤岡幸夫指揮、BBCフィルハーモニック演奏(CD吉松隆作品集3)をお奨めします。
この曲を気に入ったならば、

同じく吉松隆の作品からなら、交響曲第5番。

光と闇の対決、絶望から光の歓喜へという視点からなら、

チャイコフスキーの交響曲第4番など。
ベートーヴェンの交響曲第5番。
シベリウスの楽曲。
新垣隆・佐村河内守の交響曲第1番HIROSHIMA
原博の交響曲

をお奨めします。

背叛するものが混在した現代の幻想的な交響曲をお楽しみあれ!!!

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「世界を痛快一変する」こと信条に企てを実行するKAIDENDOの創始者。 強みは、人と組織の持つ世界観を芸術化できること。 その強みを活かし、人や組織の持つ理念を芸術可視化するサービス「RINE」運営。 現在は、ライフログサービスYATAABA開発中。

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